「カリキュラム」を理解し、成績大幅アップへ！

保護者です。数学の「カリキュラム」は今どんな感じ？

　
中学生の親御さんから、こんなご質問が届きました。

「数学は“積み重ねの教科”とよく聞きます。

　今の中学校で、
　数学のカリキュラム（学習内容）は、

　どんな感じになっていますか？」

ご質問ありがとうございます。

おそらく中１生、中２生のお子さんを
お持ちの方ですね。

カリキュラム表を下記にご用意したので、
ぜひご覧ください。

中３生の場合は、

３年間使った教科書を並べ、
目次を見返すことで、

「３年間の学習項目を振り返る」

（＝カリキュラムが一目瞭然）

という方法が使えるのですが、

中１生、中２生は、まだもらっていない
教科書がありますよね。

一方で、いま学習中の単元が、

“今後、どう続いていくのか”

を知っておくことには、メリットもあります。

いま学習中の単元に、来年度、
直接の続きがあると分かれば、

いま得意にしておくことが、
次年度の良い準備になるからです。

数学の成績アップを支える、
ちょっとしたコツの１つなので、

ぜひ下記の表をご利用ください。

…

【中学生のカリキュラム表】

（※ 関連の深い単元が、

　それぞれ横に並ぶように配置しました。

　「横並び」になっている単元は、

　左から右へとステップ・アップする、
　続きの単元と言えます。）

◆「数と式」領域

<中１>　　　　　　 <中２>　　　　<中３>

正の数・負の数

文字式　　　　　　式の計算　　　多項式の乗法・因数分解　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平方根

１次方程式　　　　連立方程式　　２次方程式

◆「関数」領域

<中１>　　　　　　<中２>　　　<中３>

比例と反比例　　１次関数　　２乗に比例する関数

◆「図形」領域

<中１>　　　　　 <中２>　　　　　　　　　　<中３>

平面図形　　角と平行・多角形の角　　
　　　　　　　　図形の合同　　　　　　相似な図形

　　　　　　　　三角形と四角形　　　　平行線と相似
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　円周角と中心角

空間図形　　　　　　　　　　　　　　　　　三平方の定理

◆「資料の活用」領域

<中１>　　　　　<中２>　　　<中３>

資料の活用　　確率　　標本調査

…

なお、上記のカリキュラム表は、

「中学校数学」(学校図書)の

・「領域の系統と小・中・高の関連」

を参考に作成しました。

教科書を発行している
各出版社のホームページにも、

「内容系統」の表がありますので、

お子さんの使っている教科書の
ホームページでも確認できます。

表をご参照いただくことで、

前の学年の学習内容が、
次の学年に繋がっていることが、

はっきり見えると思います。

数学が「積み重ねの教科」と言われるのは
このためです。

また、単元同士の

横並びの関係（連鎖）を考慮すれば、
成績アップの手順も見えます。

たとえば、

中３生で、「２乗に比例する関数」が
苦手になっている場合、

どこから復習すればよいかが分かるのです。

中１の教科書の最初のページに
やみくもに戻るよりも、

「１次関数」や「比例と反比例」の
内容を復習すれば、

今引っかかっている学習項目と
直結する疑問が解決されやすい、

ということが分かりますね。

さらに、こんなメリットもあります。

中１生で、「１次方程式」が苦手なお子さんに、

この先には「連立方程式」や「２次方程式」など、

“続き”が出てくるんだよ、だから
これからに備えてがんばろう、

と伝えることができます。

中学生への励ましの中に、
納得（根拠）が加わるのです。

…

＜まとめ＞

“積み重ねの教科”の代表である数学で、

成績アップする最大のコツは――

◎苦手な単元は、その前段階から復習する

ということです。

互いに深く繋がっているからですね。

苦手分野を見つけるたびに、
しっかり手当てをしていきましょう。

数学は、練習した通りの問題が
テストに出やすいので、

適切な学習法を取れば、
かなり上がりやすい科目ですよ！
　