1次関数の「変域」がすぐ分かるコツ! | 中2生の「数学」アップ法

教科ごとの勉強法

中2です。1次関数の「変域」って何なのですか?

 
中学生から、こんなご質問が届きました。

「1次関数の質問です。

 “変域を求めなさい”という問題の

 意味が分からないのですが…」



なるほど、よくあるお悩みですね。

「変域って何ですか?」

と悩む中学生は多いのですが、

大丈夫、今日で解決できます!

しっかり解説するので、
以下を読んでみてください。


中2数学のポイントを、ズバリと突きますよ。


■グラフのかかれている範囲を考えよう!

教科書や参考書では

変域について、

「変数のとる値の範囲」

と書かれています。

それで“分かりにくい…”と感じた
中2生もいると思うのですが、

大丈夫、コツがあるんです。


変数とは「いろいろな値をとる文字」のことで、

要は、“x”や“y”のことです。


関数(比例・反比例や1次関数)では、

変数はふつう、「x や y のこと」

と考えてOKなんです。


もう少し説明を続けますね。

中2生の皆さんは、

「“y=2 x”のグラフをかいてください」

と言われたら、どう書きますか?


原点スタートで、

点(1,2)を打って、

グラフ用紙の端まで一気に直線を引く

…といった感じかもしれません。

「長い直線を書く」のが習慣に
なっているかもしれないですが、

“長い直線”ばかりではないですよ

というのが、

実は「変域」の話なんです。

これが実力アップのコツです!


(ちなみに、

 “長い直線”もかけません…

 “y = 2 x”のグラフがかけません…

 とお悩みの中学生は、
 このページをまだ見ていませんね?

 グラフのコツを解説したので、

 よく読んで、比例のグラフを
 スラスラかけるようにしましょう!



「変域」があるなら ⇒ 直線はグラフの端までは行かない!

グラフをかく時に、

グラフ用紙の端まで直線を引く
習慣になっている人は、


変域のない問題でずっと練習を
してきたからだと思います。

(もちろん、基礎の基礎は
 変域なしの練習なので、

 今までの練習も意味は大きいですよ!)


これまでの「変域のない問題」とは、

“x”や“y”に何を入れてもよい

すごく小さな数や、大きな数を入れてもよい

-100や、5001000など)

という問題でした。

だから、端まで直線を引き、

「x と y の値は限りがありませんよ」 (= 無限ですよ

とアピールしたのです。


ただ、「変域」があるなら、
話は変わります。


「変域」とは、

この範囲の中でしか、動きませんよ

という意味なので、

グラフ用紙の端まで、いきなり線を
引いてはいけません。


指定された範囲があるからですね。


この指定された範囲が「変域」で、

横の範囲「x の変域」
縦の範囲「y の変域」

と考えるのがコツです!


■“変域の求め方”は「対応表」を利用しよう

変域を求めるときは、

理想を言えば、グラフをかくのが
最もよい方法です。


ただ、テストは制限時間もあるので、

今回は、「対応表」を作り、
すばやく解く技をお見せします。


(グラフは時間がかかる…

 という中学生は、よく見てくださいね!)

-------------------------------------------------
[問1]

1次関数 y=2x-1 について

xの変域が -1<x≦3 のとき、yの変域を求めなさい。


[問2]

1次関数 y=-3x+7 について

xの変域が -2≦x<1 のとき、yの変域を求めなさい。

-------------------------------------------------

では、さっそく解いていきます。

[問1]

xの変域が -1<x≦3 なので、まずは

x|-1|…|
-------------------- 
y|   |  |

と書き入れましょう。


(対応表の作成です。

 “対応表”って何ですか?”という中学生は、

 こちらのページをご覧ください。

 中1数学の基本を詳しくまとめました。)


では、説明を続けます。

y=2x-1の式に

x=-1x=3を代入すれば、

対応する「y の値」が分かります。

計算した答えをそれぞれ下に
書いていきましょう。

x|-1|…| 3
-------------------- 
y|-3|…|

こうして出てきた「y の値」に
不等号を付ければ、


-3<y≦5 … [答]

このように答えが求められます!



[問2]

xの変域が -2≦x<1 なので、まずは

x|-2|…|
-------------------- 
y|  |  |

このように対応表を準備します。

y=-3x+7の式に、

x=-2x=1を代入すれば、

対応する「y の値」が分かりますね。


計算の結果をそれぞれ下に書くと、

x|-2|…| 1
-------------------- 
y|13|…|

こうなります。

そして 「y の値」に不等号を付けて、

13≦y<4

としたい気持ちは分かるのですが、

これはよくある間違いなので、
注意しましょうね!


(よく見ると、ありえないこと
 書いているからです。)


さて、中2生の皆さん、

どこがおかしいのか分かりましたか?

△のついた答えは、

「13よりも、4が大きい」(??)

と意味不明なことになっていませんか(笑)


これはつまり、不等号の向き
間違っているのです。

計算を間違えたのではなく、
不等号の向きが違うので、


そこを直せば正解です。


不等号の向きを変えて、

13≧y>4

これで正解ですが、

読む人への「親切さ」
ここで加えておきましょう。

数学では、

小さい順に書くほうが
読み手に対して親切なので、


4<y≦13 … [答]

これが一番よい答え方です。


納得したら、スラスラできるよう

何度も練習しましょう!



<おまけ>

△13≦y<4

(13よりも、4が大きい?)

と書いてしまい、

ケアレスで失点する中2生が
本当に多いです。



どうすれば防げるか、

それはもちろん、不等号を書く時
必ず見直しをすることです。



また、“どんな時に”

こうなりやすいかを、知っておくのも
とても有効ですよ!

比例定数(aの値)がマイナスの時

これは要注意です。

13≦y<4 などとなりやすいからです。


この記事で紹介した問題でも、

「問2」は、y = -3 x + 7 でしたよね。

比例定数が「-3」です。

よくある引っかけ問題なので、

“来た来た、気をつける問題だ!”

と言えるようになってくださいね。


さあ、中2生の皆さん、
これで得点アップを狙えますね。


定期テストは「学校ワーク」から
たくさん出るので、

繰り返し練習が大切ですよ!
 

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