お悩みサヨナラ! これが「3人称」 | 中学生の「英語」のコツ

教科ごとの勉強法

「3人称」って、何なのですか…?

 
中学生から、こんなご質問をいただきました。

「“3人称”がよく分かりません…。

 “3人称”って、そもそも何ですか?」



すごく良い質問ですね!

英語の大事なポイントです。


結論からいうと、3人称とは――

「わたし」と「あなた」以外

のことです。


“はい??” と思った人には、

もっと良い覚え方もありますよ。


3人称とは――

世の中の、ほぼ全ての人(※)

のことです。


(※ 2つだけある“例外”が、

 「わたし」「あなた」です。

 それ以外は、全て3人称となります。)


結論は上記の通りですが、

英語のコツについて、
もう少し詳しく述べますね。


さあ、成績アップへ、行きますよ!



■恋人どうし―― それは「2人の世界」

英語を理解するには、

こんな「たとえ話」が有効です。


よく、付き合ったばかりの恋人や、

新婚の夫婦が、

「2人の世界に入っている」

なんて言われますね。

2人で見つめ合って、他の物は
ほとんど目に入らない。



カフェでコーヒーを飲んでいても、

周りのことは気にせず、
見つめ合っています。


(まあ…

 そういう時期も必要ですよね。

 夢中になる時期がないと、

 お互いの人生をかけようとは
 思いにくいものです。)


こんな風に、

2人で見つめ合って過ごすとき、

2人の間では「名前」なんて
要らないんです。



「ねえ、あなた」「何だい」

「わたしね、あなたに会えて
 本当によかったと思ってるの」



これ、英語の授業??

って思ってる皆さん、大丈夫です。

これは英語の授業です。

英語のコツ、ものすごい核心に
迫っていますよ。


恋人たちの台詞を見てください。

「まさおさん」とか「あきこさん」とか

名前は使っていないですよね。

2人の世界には、

登場人物は2人しかいないので、
名前は要らないんですよ。


「あなた」と「わたし」で間に合うんです。

これだけで話が成立します。


このことを言語学では、

1人称 = 「わたし」

2人称 = 「あなた」

と言います。


そして、2人の世界では、

2人称まで、すなわち、

「わたし」「あなた」で間に合ってしまう。

これが特徴なんです。

コツが見えてきましたね!



<ひとこと>

「わたし」が1人称なのは、

言葉を覚えた子供が、

「わたしね、わたしね…」

と自分の話をしたがることと
関係しています。


人間は、もともとは自己中心的な
ところがあって、

まずは自分を大事にするので、

自分のことや自分の感想を
言いたがります。



その後、興味はだんだんと、

目の前の人(お母さんやお父さん)に
向いていきます。

目の前の人なので、

「あなた」と言ったり、指さしたりする
対象となりますね。


(目の前の人と話すだけなら、

 やはり「名前」は要りません。

 中学生の皆さんが、

 お父さんやお母さんを
 名前では呼ばないのも、


 子供時代の名残なんですよ。)


そんなわけで、子供の関心は、

自分(1人称)から、

目の前の人(=あなた、2人称)へと

広がっていきます。


そして次第に、

目の前にはいない人や、

家族以外の人へと、

広がっていくわけですね。



■登場人物が増える ⇒ 「名前」が必要になる

では、根本的なお話を。


そもそも、なぜ人間には

「名前」があるのか。


それは――

世の中には、人間がとても多いから

と言えます。


「2人の世界」で生きていけるのは、

恋人どうしだけなのです。


「ねえ、あなた」「何だい」

名前なしで済むのは、

2人でいるときだけです。


ですから、

その場にいない人の話

・「あなた」と「わたし」ではない人の話

をするには、「3人称」が必要なのです。


(例)野口英世は、研究に命をかけた

(例)徳川家康は、我慢の人だった


といった話をするときは、

絶対に3人称が必要です。

3人称でしか話せない、と
言えばいいでしょうか。


「野口」「家康」の名前を出さずに、

彼らの話はできないのです。


(もう亡くなっているので、

 目の前に連れてきて、

 「あなた」とも呼べません。)


そんなわけで、

どんな言語にも3人称があります


社会に出れば、

「あなた」と「わたし」だけでは
足りないからです。


名前を出して、

その場にいない人
話もする必要があります。

「2人の世界」を出て、
話す必要があるのです。


ですから、

「野口さん」や「徳川さん」は3人称です

名前の繰り返しが面倒なら、

「彼」と縮めることはできますが、

それも3人称です。


(「野口さん」の名前を縮めても、

 「わたし」にはならないですよね。笑)


これが、

「3人称」って何ですか?

という質問へのお答えです。

英語のコツが、つかめましたね!



「よしっ!」

中学生の声がたくさん聞こえました。

3人称とは何か

を理解したんですね。


もちろん、「冒険」はまだまだ続きます。

“英語を使いこなす未来”へ――

さあ、出発の時間です!
 

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