英語は、「語順」が大事なのですか…?
中学生から、こんなご質問をいただきました。
「英語の語順は、
日本語と違うと聞きました。
どこが違うのですか?」
すごく良い質問ですね!
成績アップのポイントなので、
しっかり説明します。
せっかく単語を覚えたのに、
「語順が分からない…」
という理由で、
苦手になる中学生がいます。
でも逆に言えば――
◇「語順」を知れば、英語が使える! (※)
ということです。
(※ 単語が分かることは前提なので、
そちらの練習もがんばりましょう。)
では、英語の「語順」について、
これから解説します。
さあ、得点アップへ、行きますよ!
■日本語の「語順」を、先に確認
効果的なのは、
日本語との違いを押さえること。
そこでまず、「日本語の語順」を。
小学校の国語に、
こんな問題があります。
------------------------------------
次の文の、「主語」と「述語」を答えなさい。
(1)私は 英語を 勉強する。
(2)おやつが 欲しい。
(3)空高く 鳥が 飛ぶ。
------------------------------------
答えは、
(1)私は 英語を 勉強する。
主語 述語
(2)おやつが 欲しい。
述語 (主語はない。「私は」を省略。)
(3)空高く 鳥が 飛ぶ。
主語 述語
ここで分かることは、次の3点。
①述語は(基本的には)文の最後にある
②主語を省略することもある
③語順を変えても、意味は通じる
(3)は「鳥が空高く飛ぶ」でも通じますね。
文の中で、
「述語」は、話の結論を伝えるものです。
日本語では、述語が文の最後なので、
最後まで読まないと、
結論が分かりません。
読み手・聞き手にとっては、
忍耐力が要りますね。
ただ、“結論が最後”と、
位置が決まっていることで、
別な自由さはあります。
◇主語を省略しても
◇途中の語順を変えても
問題なく通じるからです。
「語順」を変えて楽しむ、
和歌や俳句が発達したのは、
自由さがあるからです。
では、ここまでを理解したら、
英語と比べてみましょう。
…
■英語の語順は?
日本語の「述語」は、
英語の場合、「動詞」と言います。
これが、コツの1つ目。
(日本語の「動詞」よりも、
英語の「動詞」の方が
すごく大きな幅があります。
そのため、
英語の「動詞」は、
日本語の「述語」に対応する、
と考えると分かりやすいです。)
さらに、英語には、
もう1つ大きな特徴があります。
それは――
◇「結論を先に言う」習慣であること
これは、とても大事なコツです!
そのため、語順の特徴は3つ。
①「主語+動詞」の順
基本として、主語の後は、すぐに「動詞」
②(ふつうは)主語を省略しない
③語順が決まっている
このようになります。
日本語と比べると、
・結論を先に言う必要がある
ため、語順の自由さは減ります。
つまり――
◇語順がほぼ決まっている
ということです。
「語順」で意味を伝える、
そんな言語だといえますね。
(この事実を知ることが、
上達のコツになるんですよ!)
…
■英語の冒険を、始めよう!
さて、「語順」の話は初回なので、
まずはイメージを持ってもらうため、
ちょっとした実験からスタート。
・日本語との発想(= 語順)のちがい
を体験してみましょう。
たとえば――
「小学校の国語」として紹介した、
先ほどの日本語の文を、
英語的な語順に並べかえてみます。
すると、「英語の発想」が見えてきます。
英語を話す人は、こんな風に
考えているのですよ。
(1)私は・勉強する・英語を
(2)(私は)・欲しい・おやつが
(3)鳥が・飛ぶ・空高く
こうなんです。
もし、アメリカ人やイギリス人に、
日本語の単語だけ教えて、
「語順」を教えなかったら、
こういう日本語を書きます。
これが英語の発想だからです。
(面白いですよね!
だからこそ、これを知ることで、
英語を使えるようになるのです。)
◇「主語」のあとには、すぐ「動詞」(= 述語)
これに、こだわることです。
もう1度、見てみましょう。
--------------------------------
(1)私は・勉強する・英語を
(2)(私は)・欲しい・おやつが
(3)鳥が・飛ぶ・空高く
--------------------------------
もし、
「主語+動詞」を言ったあと、
わざとそこで文を止めたら――
★「何を?」「どこを?」「どんな風に?」
とツッコミを入れたくなるでしょう。
でも、それでいいんです。
それが正しい語順だからです。
「何を?」「どこを?」「どんな風に?」
このツッコミを、
英語話者は、自分で自分に入れます。
そういう習慣なんです。
「主語+動詞」をまず言って、
結論を言ってから、
それ以外の話を後ろに。
“詳しいことは、今から言うから待っててね”
そういう言語なんです。
◇結論をまず述べ、「詳しさ」はその後!
これが英語の習慣であり、
国際的なコミュニケーションの基本なのです。
少しずつ、見えてきましたね!
中学生の皆さんに、
英語のコツを
お伝えする私の記事は、
もちろんまだ続きます。
先に結論を述べ、
“詳しさ”(細かい話)は後から
というスタイルを、
私自身もつらぬいていますね(笑)
学力アップのために、
この順番が最適と、
確信しているからです。
さあ、私と一緒に、
英語学習の「冒険」を始めましょう!
未知なる世界へ、はるかな大空へ。
私たちは、飛ぶのです、空高く!
(↑ 英語の語順ですよ。)
[つづく to be continued... ]
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合同会社エンカレッジ
代表 佐々木勇気
こんにちは、佐々木です。
私は10年間で200名以上の中学生の生徒さんを指導してきましたが、そのうち8割以上が「塾に行っても成績が上がらない」という悩みを抱えていました。しかし、多くの中学生の生徒さんを教える中で、そんな生徒さん達に共通する特徴があることが分かりました。⇒続きはこちら

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茨城県在住 飛田様
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愛知県在住 渕田様
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私は中学時代にオール5を取りました。
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