中2です。「湿度」の計算ができません…。
中学生から、こんなご質問をいただきました。
「“湿度”の計算ができません…。
“飽和水蒸気量”を使うコツがあるんですか?」
はい、大事なコツがあります。
苦手な人も多いので、
詳しく説明しますね。
成績アップのコツ、行きますよ!
■まずは準備体操から!
理科が苦手な中学生から、
よく出る質問の1つ目がこれです。
・「飽和水蒸気量」って何ですか?
こちらのページで解説しているので、
ぜひ読んでみてください。
“すごく分かるようになったぞ!”
と実感がわくでしょう。
理科のコツは、基礎から1つずつ
積み上げることです。
疑問が解けると、頭の中が
つながってきますよ。
さらに、よく出る質問の2つ目は、
・「露点」って何ですか?
というものなのですが――
もう1つのページで、こちらも
バッチリ解説しています。
“すごいぞ、話がつながった!”
理科はこうやって、
実力アップしていくのです。
…
■「湿度」の求め方―― 教科書の説明
では、上記の2ページで、
基礎を押さえた中2生に向けて、
本題に入りましょう。
「湿度」の求め方は、
中2教科書に、こう書かれています。
1m³ の空気中にふくまれている水蒸気量(g/m³)
◇湿度(%)=---------------------------------------------×100
その気温での飽和水蒸気量(g/m³)
ここで、
「水蒸気量が2つある…」
と混乱する中2生が多いですね。
でも、大丈夫、安心してください。
“コツがある”と、
先ほど言いましたね。
ここからの話が、ポイントです!
(ちょっと独り言を言わせてください。
上記の「湿度の公式」ですが――
・分子(上)は、ふくまれている水蒸気量
・分母(下)は、飽和水蒸気量
ふーん…
水蒸気と言っても違うものなんだなあ…)
…
■湿度を求めるときのイメージ
さて、独り言も終わりました。
中2生の皆さんは、
ご紹介した基礎ページを、
もう2つ読んでいます。
ですから、
「箱のたとえ話」で説明しましょう。
(3回目ですし、もう慣れましたね!)
1辺が1mの立方体の箱に、
30個のボール(= 水蒸気)を入れます。
箱の横には、
「35℃…… ボールは40個入ります」
と書かれています。
(つまり、飽和水蒸気量は“40個”。
今、30個のボールを入れましたが、
まだ10個分の余裕あり。)
ここで、「湿度の公式」とつなげます。
・分子は、ふくまれている水蒸気量
(⇒ 箱に入っているボール30個のこと)
・分母は、飽和水蒸気量
(⇒ 限界まで入れたら、何個入るか)
こういうことなのです。
コツが見えてきましたね!
ですから、この箱の例なら、
湿度は――
30
----- ×100 = 75(%)
40
ほら、簡単です!!
計算の悩みなんて、
もう吹き飛びそうですね。
…
■「ふくまれている水蒸気量」と、「飽和水蒸気量」
では、具体例を見ましょう。
中2理科の、計算問題です。
--------------------------------------
25℃ で12.8g/m³ の
水蒸気をふくむ空気がある。
この空気の湿度を求めなさい。
気温(℃) |10| 15 |20 |25
------------------------------------
飽和水蒸気量| 9.4|12.8|17.3|23.1
(g/m³)
--------------------------------------
さっそく始めます。
ふくまれている水蒸気量は、12.8g/m³ 。
「12.8g/m³ の水蒸気をふくむ」と
問題文に書いてあるので、
すぐ分かります。
そしてこの問題は、
25℃の空気の話なので、
飽和水蒸気量も、
25℃の部分を見ましょう。
表を見れば、23.1g/m³ ですね。
こうして、気温に注目し、
分子と分母に入れるべき数を、
読み取るのがコツです。
・分子は、ふくまれている水蒸気量
⇒ 12.8g/m³
・分母は、飽和水蒸気量
⇒ 23.1g/m³
よって、湿度は――
12.8
--------- × 100 = 55.41… ≒ 55.4(%)
23.1
これで答えが出ました。
もう怖くないですね!
基本問題なら、
◇「ふくまれている水蒸気量」 → 問題文に書いてある
◇「その気温での飽和水蒸気量」 → 表に書いてある
このパターンが大半です。
今回のやり方で、
解けるようになりますよ。
…
さあ、中2生の皆さん、
次のテストは期待できそうですね。
定期テストは、「学校ワーク」から
たくさん出るものです。
予想できるので、
スラスラできるよう、
繰り返し練習しましょう。
大幅アップで、周囲が驚きますよ!
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