中1です。「濃度」の求め方が分かりません…。
中学生から、こんなご質問をいただきました。
「質量パーセント濃度が苦手です…。
“溶質・溶媒・溶液”と関係ありますか?」
大丈夫、安心してください。
質量パーセント濃度の求め方には、
コツがあるんです。
あなたもできるようになりますよ!
“溶質・溶媒・溶液”との関係も、
以下でしっかり解説しますね。
■教科書に書いてあること
「質量パーセント濃度」について、
教科書や、参考書には
このように書かれています。
(“堅苦しい書き方で苦手…”
という中学生も安心してください。
あとで柔らかい言い方に変えます。
とりあえず、理科の教科書を。)
◇「質量パーセント濃度」
溶液の質量に対する溶質の質量の割合を
百分率で示したもの
[求め方]
質量パーセント濃度(%)
溶質の質量(g)
=--------------- ×100
溶液の質量(g)
溶質の質量(g)
=--------------------------------- ×100
溶質の質量(g)+溶媒の質量(g)
もちろん、実際のテストでは、
「砂糖水」や「食塩水」など、
具体的な溶液を使うので、
“溶質が…”
“溶媒が…”
と、悩む必要はないのですが、
教科書のこの書き方は、
砂糖水でも、食塩水でも、石灰水でも、
何にでも当てはまる、
一般的な説明となっています。
(“何にでも当てはまる”求め方に
するために、堅苦しくなったのですね。)
ただ、本当の話、
計算問題を解くには、
こんなに力む必要はないんです。
もっと気楽な考え方があります。
「溶質」「溶媒」という言葉を、
“具体的なものに変える”
というコツがあるので、
その技を中1生の皆さんに教えましょう。
これでかなり、楽になりますよ。
…
■その前に、ちょっと準備体操
もしかすると、
「溶質・溶媒・溶液って何?」
と思った中学生もいるかもしれません。
そんな皆さんは、
こちらのページをまだ読んでいませんね?
「溶質・溶媒・溶液」について、
詳しく解説しています。
先に読んでから戻ってきてもらえると、
“すごく分かるようになったぞ!”
と実感がわくでしょう。
「溶質」「溶媒」「溶液」の違いが
きちんと分かったら、
教科書に載っている、
質量パーセント濃度の式も、
分かりやすくなります。
定期テストでは、
質量パーセント濃度を求める式の
途中に空欄をあけて、
「溶質」「溶媒」「溶液」という
言葉をそこに入れさせる、
という問題も出ますよ。
そういう問題で得点するためにも、
上記ページをよく読んでくださいね!
…
■濃度の計算は、“具体的なもの”で練習!
上記ページを読んだ人は、
次の説明を聞いても、
“そんなの常識!”と余裕でいられるはずです。
たとえば、「食塩水」では、
◇溶質 → 食塩(=しお)
◇溶媒 → 水
◇溶液 → 食塩水(=しお水)
ほら、もう余裕ですね。
さあ、ここから計算のコツ、行きますよ!
先ほどの濃度を求める式に、
具体的な言葉(=しお)を入れると、
楽な書き方になるんです。
質量パーセント濃度(%)
しお(g)
=----------- ×100
しお水(g)
しお(g)
=-------------------- ×100
しお(g)+水(g)
ほら、すごく楽になりましたね!
・分子が「しお」(とけている物質)
・分母が「しお水」(できた液体全体)
になりました。
「溶質」「溶媒」という言葉が
しっかり分かった中1生は、
★溶質 = しお
★溶媒 = 水
★溶液 = しお水
と、すぐ分かります。
分かれば、もう難しくないですよ。
質量パーセント濃度(%)
とけている物質(g)
=-------------------- ×100
できた液体全体(g)
“そういうことだったのか!”
と、ついに納得できるんです。
…
■問題を解いてみよう!
中1理科の、よくある問題です。
----------------------------------------------------
【問】次の質量パーセント濃度を求めなさい。
[1]砂糖水200g中に、砂糖が30gとけているときの濃度
[2]水90gに、食塩10gをとかしてできる食塩水の濃度
----------------------------------------------------
[1]
「砂糖」が「とけている物質」
「砂糖水」が「できた液体」だから、
30
------- ×100
200
3000 ←分子に先に×100をすると、
=-------- 計算が楽ですよ。
200
=15(%)
ほら、できちゃいました!
[2]
この問題は、
“今からとかしますよ”
“あなたが、とかしてください”
と言っているので、
まず食塩水を作りましょう。
食塩と水をたすと、食塩水ができますね。
★食塩水=90+10=100(g)
「食塩」が「とけている物質」
「食塩水」が「できた液体」だから、
10
------- ×100
100
1000
=--------
100
=10(%)
しっかり答えが出ましたね!
…
さあ、中1生の皆さん、
次のテストはもう怖くないですね。
定期テストは「学校ワーク」から
どんどん出ますよ。
つまり、ほぼ同じ問題ばかり。
問題は予想できますよ!
スラスラできるまで繰り返せば、
高得点が狙えるのです。
一気にアップして、周りを驚かせましょう!
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