「オームの法則」、計算のコツは？ ⇒ 楽勝！

中２です。「オームの法則」で、“公式”の使い方が…。

　
中学生から、こんなご質問が届きました。

「“オームの法則”の計算ができません…。

　“Ｉ”や“Ｒ”って、何なのですか？」

大丈夫、安心してください。

公式の使い方に、コツがあるんです。

結論から言うと、

「Ｉ」や「Ｒ」には、数字が入ります。

どんな数字を、どのように
入れればよいのか、

今から丁寧に説明しますね。

（もちろん、

　「Ｉ」と「Ｒ」の意味も、
　分かるように解説していきます。）

しっかり読んでもらえれば、

「オームの法則」について、
もう迷わなくなりますよ！

…

■アルファベットの理由：漢字が「大変」だから

電流と電圧の話では、

「抵抗」という言葉もよく出ますね。

「抵抗（電気抵抗）」とは、

・電気の流れにくさのこと（※）

・単位はΩ（オーム）

・１Ｖの電圧で、１Ａの電流が流れるときの
　抵抗を１Ωとする。

（※「抵抗」が大きいほど、電流が流れにくい）

このようにまとめられます。

また、「オームの法則」とは、

◇「回路を流れる電流の強さは、加えた電圧に比例する」

というものです。

要するに、

“電圧を大きくするほど、強い電流が流れる”

ということですね。

（１本の金属線では、

　「電圧÷電流」の値（量）は一定になります。

　この値を「抵抗」と呼ぶわけです。）

さて、このように、

電圧、電流、抵抗という
３つの関係が出てきましたが、

文章だけの説明では、
どうしても長くなりますね。

そこで、３者の関係を
簡単にまとめてくれるものが、

「オームの法則」の公式なのです。

先ほど書いた通り、

「電圧 ÷ 電流＝抵抗」なので、

これを変形すると

◇「電圧＝抵抗 × 電流」

となります。

かけ算の方が見やすく、覚えやすいので、

こちらが主に使われます！

ただ――

かけ算に変えて、
見やすくはなったのですが、

漢字で書くのは大変ですよね？

そこで、

・電圧をＶ（Voltage）

・電流をＩ（the Intensity of electric current）

・抵抗をＲ（electric Resistance）

と書くことによって、

◇Ｖ＝ＲＩ

公式は、この形になったのです！

（要するに、

　「電圧＝抵抗 × 電流」

　という漢字の公式を、

　アルファベットに変えただけです。）

これでもう、公式は怖くないですね。

中２理科のコツを、また１つ
押さえたことになります。

…

■“Ｉ”や“Ｒ”を、忘れても何とかなる！

なかには、暗記が苦手な中学生も
いるでしょう。

「Ｉ」と「Ｒ」の意味は分かっても、

「アルファベットは覚えにくいです…」

という中２生もいるかもしれません。

でも、大丈夫、
コツはまだありますよ！

実際の計算問題では、

“Ｉ”や“Ｒ”という言葉は
ほとんど出てきません。

そのため、

アルファベットを忘れても、
答えはきちんと出せるのです。

要するに――

◇「電圧＝抵抗 × 電流」

が分かっていればよいので、

“単位”で覚える方法もありです。

◇「Ｖ＝Ω×Ａ」

こんな風に、単位で覚えましょう。

これなら、公式と単位が
一緒に頭に入り、便利ですよ！

（しかも、問題文の中に、

　「２Ａの電流」、「１Ｖの電圧」

　などと書いてあった時に、

　解き方がイメージしやすくなります。

　公式のどの部分に
　どの数値を代入すればよいかが、

　すぐに分かるからです。）

…

＜おまけ＞

ここまでの解説では、

◇「電圧＝抵抗 × 電流」

◇「Ｖ＝Ω×Ａ」

このように、公式を横書きしてきました。

一方で、

算数の「速さの公式」のように、

　み
------
は｜じ

のような書き方をすることもできます。

円形に並べた、

　Ｖ
------
Ω｜Ａ

この覚え方もＯＫなので、

こちらが好みだという中学生は、
遠慮なくお使いください。

（計算のしかたも、

　「み」「は」「じ」を利用した

　“速さの公式”と同じになりますよ！）

…

さあ、中２生の皆さん、
次のテストは期待できそうですね。

定期テストは、「学校ワーク」から
たくさん出るものです。

問題を予想できるので、

スラスラできるよう、
繰り返し練習しておきましょう。

理科もグングン上げられますよ！
　