「直列回路」と「並列回路」の違いは？ ⇒ 楽勝！

中２です。「直列回路」と「並列回路」の違いって…？

　
中学生から、こんなご質問が届きました。

「直列と並列の違いや、

　回路と電流の関係が…。

　うまく区別するコツはありますか？」

はい、もちろんコツはあります。

電流は目に見えないものですが、

イメージしやすいように、
しっかり説明していきますね！

■直列回路・並列回路とは？

「回路」とは、

「電流が流れる道すじ」のことです。

この「回路」には、
つなぎ方が２種類あります。

◇「直列回路」 → １本の道すじでつながる回路

◇「並列回路」 → 途中で枝分かれしている回路

「そんなの見れば簡単でしょ！」

…という中２生もいるのは分かります。

（“見ただけで違いが分かる”という

　センスの良い中学生は
　もちろん立派なので、

　安心して先へと進んでください。）

一方で、

苦手な皆さんのために
この記事はあるので、

中学生の皆さんは、

理科の教科書をご用意いただき、

直列回路と並列回路の図がある
ページを開いてください。

そして、これから説明する通りに、

指で図をなぞってみてください。

（実はこれが、電流の関係を
　理解するコツなんですよ！）

では、図のなぞり方を説明します。

（１）まずは「直列回路」の電源に指を置きます。

（２）＋極（電気記号の縦棒の長いほう）から出発して、
　　　回路をなぞってみましょう。

（３）－極（電気記号の縦棒の短いほう）に戻ります。

※回路をなぞると、“一筆書き”できたはずです。

　「直列回路」は、“一筆書きできる回路”と
　覚えてくださいね。

（４）次に「並列回路」の電源に指を置きます。

（５）＋極（電気記号の縦棒の長いほう）から出発して、
　　　回路をなぞってみましょう。

「あれ…どっちの回路をなぞればいいの？」

と感じる中学生が多いと思います。

―― そうなんです。

並列回路は途中で
枝分かれをするので、

“一筆書き”できないのです。

これが並列回路の見分け方で、

いわば、中２理科の
成績アップのコツなのです。

「並列回路」は、

“一筆書きできない回路”と
覚えてくださいね。

…

■回路と電流の関係

さて、ここからは、

「電流」の区別のしかたをお話しします。

「電流」とは、

“回路の中の電気の流れ”のことです。

「流れ」と言えば、

イメージしやすいのは「水流（水の流れ）」ですね。

ですから、「回路」は

「水の流れるプール」だと思えば
イメージしやすくなります。

◇「直列回路」のイメージ

直列回路を指でなぞったとき、

スタート（＋極）からゴール（－極）まで
分かれ目はありませんでしたね。

つまり、「直列回路」では、

「回路のどこではかっても、電流は同じ大きさ」

なのです。

◇「並列回路」のイメージ

指でなぞったとき、
途中で分かれていましたね。

そこが直列回路との違いです。

水は分かれた道すじの両方へ、
少なめに流れていきます。

そして、分かれて流れた後で、
また集まり、１本の道すじに戻りますね。

つまり――

「並列回路」では

全体（電源を通る部分）の電流は、

「分かれた回路を流れる電流の和」

ということになります。

（逆に言うと、

　分かれている間は、
　そこを流れる電流は“弱い”

　ということです。）

これでイメージしやすくなりましたね！

回路を見れば、

直列と並列の違いが、
すぐに分かるようになるはずです。

…

さあ、中２生の皆さん、
次のテストは期待できそうですね。

定期テストは、「学校ワーク」から
たくさん出る傾向があります。

繰り返し練習して、
見た瞬間、解けるようにしましょう。

ものすごい上昇で、みんなが驚きますよ！
　