「カタカナ発音」でも成績アップ！？｜中学生の「英語」勉強法

英語は「カタカナ発音」でも大丈夫ですか？

　
中学生の親御さんから、こんなご質問が届きました。

「英語の発音は、カタカナでも大丈夫ですか？

　それとも、発音が下手だと将来困りますか？」

先に結論から言いますと、

カタカナ発音でも大丈夫です。

特に中学生はそれでいいので、
あまり気にせず、語彙を増やしていきましょう。

■気にしない方が、気楽に使えます

「英会話」でよく言われるのは、

真面目すぎるとあまり上達しない、
ということです。

なぜかというと、

・文法が間違っているのでは…

・発音が間違っているのでは…

と気にしすぎると、何も言えなくなり、
無言になってしまうからです。

英語でも日本語でも、

「コミュニケーション」という根本を考えると、
黙り込むのが一番もったいないですよね。

“意志を伝える”のが目的ですから、

大事なのは文法や発音の
「間違いがないこと」ではありません。

表情や声の調子、身振りも含めて、
“伝えようという気迫”が大事です。

極端な話、

適切なタイミングで、適切な単語さえ
口から出せるなら、

多少発音が間違っていようと、
たいてい通じます。

ですから、大切なのはむしろ、

中学生に必要な“単語”を
きちんと習得することなのです！

■日常会話は、中学生の「500語」でカバー可能！

「英検３級」が中学３年分の
学習範囲に相当しますが、

これはちょうど、日常会話にあたります。

ですから、単語レベルで言えば、

中学内容は、「英会話」としても
けっこうなカバー率です。

「極端な話、単語だけで会話できる」と
先ほど述べた通りで、

中学校の 500語はかなり便利ですから、
ぜひとも覚えたいですね。

ここで、まず、

★単語を確実に覚えるには、どうすればよいか

という話になるのですが、

やはり「読める」（発音できる）ことは
きわめて重要になります。

ただし、

ネイティブのような発音である必要はなく、
カタカナ発音で大丈夫です。

なぜなら、お子さんの脳の中で、

「スペリング」「音」「意味」の３つが
結びつくことが大事なのであって、

その際に、真似できない音（ネイティブの発音）が
強要されると、

結局覚えられず、効率が落ちるからです。

脳の仕組みから言って、

日本人には、カタカナ音がなじみ深く、
脳が認識しやすい点は、無視できません。

つまり、“早く覚えられる”ことと、

それによって“英語を好きになる”
メリットを考えれば、

カタカナ発音にも良い点があるのです。

ちなみに、

こちらの記事で、グングン伸びる
「単語ノート」づくりをご紹介していますが、

カタカナ発音で、まったく問題なく
覚えていけることを示しました。

（“読めない”生徒さんより、

　この方法がずっと早いことも、
　お試しいただくと実感できます。）

私が指導してきた生徒さんたちも、

この方法で、中学校の終わりには英検３級を、

高校の終わりには英検２級をどんどん
取得しています。

（英検２級は、センター試験の７割＝140点前後、
　つまり国立大レベルです。）

単語は全ての基本になるので、ぜひお試しください。

■発音の正しさより、「タイミング」！

英会話で大切なのは、相手を待たせずに、

・適切な「単語」か

・通じる形の「文」が

スッと口から出ることです。

発音の正確さより、タイミングでしょう。

また、黙っているよりも、

カタカナ英語でペラペラ話す方が
良いに決まっています。

ですから全ての始まりは、

カタカナでよいので、
単語を覚えることなのです。

…

学校の授業でも、
近年は音読が増えていますし、

また、教員は発音研修も受けています。

授業中に真似をすれば、
100％カタカナよりはずっとましになります。

授業中に覚え切れなかった分は、

「教科書ガイド」を見ると
全文にカタカナが振ってあるので、

上手に生かして、テキストを
音読できるようになりましょう。

“ペラペラ”になるには、

単語ひとつひとつ、そして、
文章ひとつひとつの音読が欠かせません。

そして、「間違っていないだろうか…」と
いちいち立ち止まるより、

思い切って声に出した方が
確実に上達するので、

日本人はカタカナでもある程度大丈夫だ！
と割り切りましょう。

英語を好きになり、楽に覚える方が
はるかに上達できますよ！
　