「字が汚い」せいで計算ミス…直すコツとは？

「字が汚い」せいで、計算ミスが…。

　
中学生の親御さんから、こんなご質問を頂きました。

「数学で計算ミスが多いです。

　字が汚いせいでは…？」

ご心配、よく分かります。

計算ミスは、数学の低迷に
つながりやすいですね。

すごく大事な質問と感じました。

結論から言えば、

◇字の汚さは、計算ミスを生みやすい

これは事実です。

なので、この観点から、

“お子さんにどうお声がけをすべきか”

をお話します。

ぜひ丁寧に読んでみてください。

読めば“お得”なコツ情報。

さあ、成績アップへ、行きますよ！

…

■文字の読みにくさ ⇒ 「自分が」見間違える

お子さんへの対応を考える前に、まずは、

・字が汚いと、なぜ計算ミスが起きるか

を説明します。

一言でいえば、

“書いている本人が、見間違える”

ということです。

たとえば、よくある見間違いは

◇数字の「６」と、アルファベットの b （ビー）

◇「×」（かける）記号と、アルファベットの x （エックス）

このパターンですね。

式の欄に

6 × b （ビー）

と走り書きで書いた中学生が、

その数行下の途中計算や

答えで「３６」と書き、バツになる…

というケースがあります。

（↑ 今までにありませんでしたか？）

なぜこんなことが起きたのかと言えば、

・b （ビー）と自分で書いたのに

・走り書きのせいで「６」と区別が
　つかなくなってしまい

・自分で書いた文字を、自分が見間違える

　　　　　↓ そのせいで…

・6 × b （ビー）の答えは「6 b 」なのに

・「３６」と書いてしまい、バツ

ということですね。

走り書き、あるいは

字が汚いせいで
計算ミスをするというのは

こういうことなのです。

…

■計算ミスが起きたら ⇒ まず親子で確かめる！

走り書きのせいで計算ミス…

その背景が分かった所で、

親御さんがついやってしまうのは、

△頭ごなしにお子さんを叱る

というものです。

しかし、それでは直らないと
私は思います。

頭ごなしに言っても、

中学生の心にはなかなか届かない
ものだからです。

では、どうすべきなのでしょう？

ポイントは、

1. このままでは損だと、実感させる

2. 「この箇所」のミスは、

　丁寧に書けば防げると理解させる

この２点です。

それには、計算ミスが起きた箇所を、

“親子で具体的に確認する”

（※ その際、頭ごなしに叱らない）

これが有効です。

たとえば――

“あなたが「３６」と書いてバツに
　なったところだけど、

　これは、一行上の、６ × b （ビー）を、

　「６×６」と見間違えたのよね”

“自分で書いた字を、

　自分で見間違うのはもったいないよね”

“だから、見間違いが起こりやすい、

　b （ビー）という字を書く時は、

　「６」に見えないように

　こういう風に丁寧に書こうね”　

などと、

「具体的に、どの文字が要注意なのか」

これに気づかせてあげましょう。

場合によっては、b （ビー）を

筆記体で書く方法を教えるのも有効です。

“なるほど、これで直るぞ”と、

お子さんに「お得だ」と思わせるのがコツ。

具体的に、ピンポイントで示しましょう！

…

＜まとめ＞

字が汚いことによって

計算ミスが起きやすいのは事実です。

しかし――

「全部の字を丁寧に書きなさい！」

などと強く言っても、

お子さんの視点では、
根性論にしか聞こえず、

効果はないでしょう。

○この文字と、この文字がポイントだよ

○あなたは、この文字を自分で見間違う
　ことが多いから、

　次からこの字は、こんな風に書こうね

このように、お子さんに寄り添って語り、

「なるほど、直せば●点上がるぞ」

「これはお得だ！」

と感じさせるように導きましょう。

失点を防ぎ、成績アップに繋がりますよ。

「お勧めのコツ」です。

ぜひ実践してくださいね！
　