朝起きられない中学生の、「目覚め」を良くする方法！

朝起きられない中学生の、「目覚め」を良くする方法は…？

　
中学生の親御さんから、こんなご相談を頂きました。

「朝起きられない息子の、
　目覚めを良くする方法はありますか？」

はい、結論から言えば、

目覚めを良くする方法はあります。

今からその“方法”についてお話ししますが、

お子さんの状況によって、
解決策が変わる部分もありますので、

できればお子さん自身に、
この記事を読ませてあげてください。

その際、

「スッキリ目が覚めやすい方法が、
　書いてあるサイトを見つけたよ」

などと、なるべく命令でない言葉を
選んでいただけると効果的です。

親御さん自身が、

“読んでよかった”という明るい表情で、
さりげなく勧めてくださいね。

■睡眠時間は、「6時間」か「７時間半」がオススメです

人間は生き物ですから、
寝なければ、体力や脳の機能が落ちます。

そして、体のしくみ（生理現象）として、

“眠りには決まったサイクルがある”ことを
中学生は覚えておきましょう。

睡眠中、ひとは約９０分ごとに、
「深い眠り」と「浅い眠り」を繰り返すので、

「深い眠り」の途中で起きようとしても、
体が動かないのは当然です。

（※ 目覚まし時計の音も、聞こえにくくなります。）

ですから、

“起きるタイミングは、
　９０分の倍数ごとに来る”

という、体のしくみを知ることが
大切なのです。

統計的に、９０分の睡眠サイクルを
「４回」か「５回」繰り返すのが、

スッキリと目覚めやすい、
良質な睡眠と言われるので、

睡眠時間は「６時間」か「７時間半」が
ベストといえそうです。

これを覚えておけば、

起床時間から逆算して、
何時に寝ればよいかが見えてきますね。

（中学１、２年生には「７時間半」を
　お勧めしようと思います。

　成長ホルモンは“夜１２時よりも前”に
　寝るほうが出やすいので、

　背を伸ばしたい男の子や、
　肌を綺麗にしたい女の子は

　ぜひ覚えておきましょう。）

■「なんで起こしてくれなかったの？」などと言っていませんか

睡眠時間は足りているのに、
起きられない、

そんな中学生もいると思います。

低血圧など、体質で仕方がないかた以外は、

“起きるモチベーションが低い”
ということになるでしょう。

お母さんに甘えているということです。

たとえば、たまにお母さんが“わざと”
起こさずに放っておいた時、

「なんで起こしてくれなかったの？」などと、
お母さんを責めていませんか。

この言葉を、心の声として翻訳すれば、

「わたし（ぼく）を起こすのは、お母さんの仕事でしょ！」

と言って怒っていることになるのですが、
ちょっと子供っぽいですよね。

（普段はお母さんに対して、

　「放っておいてよ！」
　と言っているわけですし…）

もう子供じゃないんだよ、と
認めてもらいたい中学生は、

このあたりから“目覚める”べきです。

（眠気と一緒に、甘えからも。）

体質に問題がなければ、
自分で起きるのが大人の証ですから、

・目覚まし時計は、

　手の届かない所（床や棚の上）に置き、
　立って歩かないと、止められないようにする

・朝、友達と一緒に学校に行く約束をするなど、
　“用事”をつくる

などして、自分で自分を起こしましょう。

（それができれば、

　親御さんがあなたを見る目も
　変わってきますよ。

　自己管理できる生徒さんのほうが、
　成績も上がるんです。）

■それでも起きられない場合―― “悩み”があるのかもしれません

たいていの場合は、先ほど述べたように、

「睡眠のサイクルを知り、
　自立の必要性を知ること」

で起きられるのですが、

中学生のあなたが、そこまで全部わかっていて、
なお起きられないとしたら――

もしかすると、

学校生活や人間関係で
“無意識の悩み”があって、

それが、朝になると体を押さえつけて
しまうのかもしれません。

そういう場合は、無理をすると
体調を崩してしまうので、

自分はなぜ、学校に行くのが嫌なのかな…
と立ち止まって考えてみましょう。

そして、少し理由が見えてきたら、

中学生が“悩み”を持つことは、
ぜんぜん恥ずかしくないので、

本当に断片だけでも、
親御さんに話してみてください。

このサイトを読んでいる親御さんは、
間違いなくあなたの味方です。

（そうでなければ、こんなに面倒な記事を
　いくつも読まないからです。）

心の健康や、毎日の楽しさは、

学校や成績なんかより、
はるかに大切だということ――

親御さんはそのことも知っていますから、
きっと力になってくれるはずですよ。
　