「通信教育」、効果のチェックポイント | 中学生の勉強法

使えるテクニック

通信教育って効果ありますか?

 
中学生の親御さんから、こんなご質問が届きました。

通信教育って、効果ありますか?

結論から言いますと、

通信教育は、“ある条件”を
満たした場合のみ、効果があります。
 


つまり、必ず効果があるわけではないので、

お申し込みになる前に、

実際にはいくつか、
考えるべきことがあるのです。


今からその事についてお話しますので、

通信教育をお考えの場合は、
ぜひお読みになってみてください。


■通信教育の利用者に、ありがちな“誤解”2パターン

通信教育は近年、種類が増えていますし、

「塾よりも安価」という理由で、
不景気の中、利用者が増えているようです。

しかしながら、

利用すれば、“それだけで”成績が上がる
というのは完全な誤解なので、


この点の注意が必要だと思います。

事情を説明しますと、私の知る限り、

通信教育の利用者で、「成績がとても上がった」
というかたは、ごく一部です。


半数以上のかたが、「あまり変わらない」、

つまり、これといった効果が
上がっていないことになるのですが、

なぜそうなってしまうのか――
背景を考えてみましょう。

次のような“誤解”があり、
通信教育を生かしきれていないのです。


<誤解1>「どんな成績の生徒さんにも、効果がある」という思い込み

通信教育に申し込むかたの大部分は、

「成績が低迷している」、つまり
「学年の平均スコアが取れていない」


という状態だと思います。

一般に、平均スコア(偏差値50)が
取れない最大の理由は、

学校の授業が理解できていない

ことなのですが、

通信教育で克服できるかというと、
それは難しいと思います。

なぜなら、中学生は通常、
文字(文章)だけの説明は苦手で、


音声と視覚情報(黒板や画面)の方が
「分かりやすい」と感じるからです。

添削タイプの通信教育は、

テキストや問題集が主に“文字情報”
送られてきますから、

中学生にとって苦手な形式であり、
ハードルになる可能性があります。


学校の授業ですら分からなかったのに、

それと同内容のものが、
“文字情報”主体で送られてくる――

と考えれば、

効果の薄さが想像できるでしょう。


つまり、通信教育の教材は主に、

すでに学年平均点(偏差値50)を
取れている生徒さんが、


「学校の授業は分かっているけれども、
 もっと練習したいので」


申し込む、という前提で作られており、

学年平均点を下回っているかたには、
“使いこなせない可能性が高い”のです。

そうした生徒さんの場合――

学校の授業よりも「さらに分かりやすく」、

弱点をピン・ポイントで教えてくれる、
“生身の教師”が必要になります。


つまり、

まず「個別指導塾」か「家庭教師」
サポートをお願いして、

学校の授業で分からなかった箇所を
埋めていくのが効果的です。

その上で、通信教育に魅力を感じる場合は、

学年平均点が取れるようになってから
そちらに移行するというのが、


効率のよい考え方になるでしょう。


(なお、学年平均を下回っている場合、

 “なぜ”通常の塾ではなく、

 「個別指導塾」「家庭教師」
 検討すべきかについては、

 こちらの記事でご説明しています。

 “塾選びの基準”を解説したので、
 気になるかたは、ぜひお読みください。)
 

<誤解2> 「提出するだけで成績が上がる」という思い込み

次に、すでに学年平均点(偏差値50)を
取れている生徒さんにありがちな、

通信教育の“誤解”について、お話します。

じつは、多くの生徒さんは、

良い問題を解けば“その瞬間に”学力がつく、
と思い込んでいます。


ただ、それも誤解なので、

もしお子さんがそう思っていそうだったら、
この記事を見せてあげてくださいね。

どれほど良い問題であっても、

それを“1回解いただけで”、
高校に合格などするわけがありません。


たとえば「数学」がその代表例なのですが、

入試問題には制限時間があります。

(この事実に対して、
 意識の薄い生徒さんが非常に多いのです。)


入試というのは、

問いに「正解できるかどうか」だけが
試されるのではなく、

時間内に――

つまり、“速く”“正確に”
解けるかどうかも試されます。


こう考えれば、通信教育の課題を

「期日までに解いて提出し、添削を受けるだけ」

では、入試を突破できない事は
明らかでしょう。

なぜなら、よほどの天才でなければ、

“1回解いただけ”では、速く正確に、
スラスラと解けるようにはならないからです。

つまり、

「繰り返しの練習」は不可欠で、
それを家庭学習で行う必要があります。


通信教育を利用する場合も、

“添削を受けたらそれで終わり”と考えずに、

その問題がスラスラ解けるまで、
家庭学習で必ず練習を繰り返しましょう。



<まとめ>

入試で成功を収めるには、

- 入念な計画 (情報+戦略)

- 粘り強さ (=繰り返し練習&家庭学習)

この2つが最重要です。

サイト全体でこの事をお伝えし、
成績アップの具体策を語っていますので、

ぜひ一つ一つチェックし、
学習に取り入れてみてくださいね!
 

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