５教科の勉強を「同時に」するのは正しい？

５教科の勉強を「同時に」するのは正しいですか？

　
中学生から、こんなご質問が届きました。

「成績が悪いので、
　５教科を全部がんばろうと思います。

　全科目に同じ時間をかけるべきですよね？」

５教科を全部がんばれば、一気に上がりますか、
というお問い合わせですね。

結論から言いますと、
それはあまりオススメできません。

たとえば、５教科すべて、
“オール２”の中学生がいたとします。

ある時思い立って、

国語も数学も英語も、
社会も理科も勉強しなきゃ…と

すべてを頑張りたくなる気持ちも分かります。

しかしそれが、本当に「現実的なのか」も
考えてほしいのです。

私は、10年以上家庭教師をしてきましたが、

５教科の学習を「同時に」進めて、
成績アップした中学生はほとんどいません。

なぜかというと、現実には、

５教科を同時に進めても、
それぞれを“少しずつ”やるだけに終わり、

大して内容が身につかないんですね。

その結果、「やったのに上がらない…」となったら、
ますます落ち込んでしまいそうです。

そんな無駄を防ぎたければ、

力を入れる２教科を決めて、まずその２教科で
結果を出す方が現実的ですし、

私は普段、そうした方針で指導しています。

ですから、

５教科すべてを上げたい中学生は、
まず２教科に力を入れ、

最初はその２教科で
成績アップを実現させましょう。

それが実現したら、その２教科を頑張りつつ、
さらに１教科を加えましょう。

それができたら、またプラス１教科…

このようにして、

段階的に「５教科の成績アップ」を目指すのが、
無理のない、現実的な方法です。

５教科を「同時に」進めていくのは、
かえって効率が悪く、落ち込みやすい。

この事を覚えていてくださいね。
　